Underber_Yuba

16番(HOゲージ)の加工や制作について、備忘録代わりに綴っていきます

TOMIXの電気機関車の台車の分解方法(16番・HOゲージ)

当然ですが、自己責任でお願いします。

 

台車を塗装するには分解する必要があります。

分解は慣れれば簡単なのですが、あまり解説されたものを見かけなかったのでまとめたいと思います。

なお、TOMIXは16番ゲージへの参入にあたり、先発製品であるKATO製品を徹底的に"研究"したらしく、KATOの分解方法を知っていればほぼTOMIXの分解ができます。TOMIXと比べてKATOのほうがパーツのはめ合い精度が高いため、分解・組み立てが非常にやりやすいです。ぜひ、EF65を練習台にして分解に慣れることをお勧めいたします(笑)

ちなみに、モーターが台車マウントになったEF510やEF81は、(当たり前ですが)台車回りの分解方法が異なりますので参考になりませんのでご注意を。。。

かくいう私もKATOの分解で慣れたため、TOMIX製品も難なく分解することができました。

本当はまずはKATOの分解をご紹介したかったのですが、一通りEF65の整備が終わってしまい、ちょうどいい素材がなかったため、先にTOMIXの分解方法を紹介します。

なお、今回紹介するのはHO-149&155・EF63(一次型・三次型)ですが、国鉄機、JR機、いずれもほぼすべての製品の構造が同じと思われますので、ご参考にどうぞ。ただし、三軸台車であるEF62は所有しておりませんので不明です。(ELと書きましたが、DF200も構造は同じです。DD51はKATOしか保有しておりませんので不明です。)

まず、ボディと車体のダイカストを分離します。

ボディは、ガラスパーツにある爪がダイカストの突起にひっかけて固定されていますので、この部分を拡げます。(赤丸部分)

ボディのハマり具合は結構個体差があり、このEF63は結構簡単に外れてくれましたが、ED79はかなり苦労しました。固い場合は爪楊枝などを突っ込んで、爪が外れた状態を維持しておくと良いと思います。

次にライト基板を外します。

特に難しいことはありません。まずは台車と基板を接続しているコンタクトを8か所外します(赤丸部分)。EF63はテールライトが光りますのでライト用のコンタクトがありますが、ない車両のほうが多いです。その場合は4か所になります。(EF66等もテールは光りませんが同様の構造で8か所あります。)

次に基板本体を取り外します。

黄丸の方のツメのかかりが浅いためこちらから外します。基板を少し右側にずらすような形で力をかけると外れます。その後、今度は基板を左にずらすような感じで左側のツメを外します。

 

基板が外れるとシャフトが見えます。今度はこのシャフトを外します。慣れれば簡単ですが、ここが一番の鬼門かと思います。

シャフトは、ギアケース上部のカバーパーツによって押さえられているため、このカバーパーツを外します。わかりやすいように、先に外した状態をお見せします。

こちらがカバーパーツを外した状態です。このカバーパーツのでっぱりの部分がダイカストに引っかかるように設計されているため、台車が外れません。ここがNゲージとは構造は全く違う部分です。

さて、このカバーパーツですが、ギアケースの黄丸部分の突起が赤丸部分にハマるようにできています。

そのため、台車の隙間からマイナスドライバーを突っ込んでドライバーをいい感じにひっかけ、軽くドライバーをひねって(要は隙間を作って)外してあげます。

台車枠自体はいい感じの固さのプラスチックでできているため、「カチッ」という感触と共に外れます。片側が外れれば上からパーツを押さえない限り再びハマることはあまりないので、反対側も同じ要領で外してあげます。

カバーパーツが外れると、先にも書いたようにダイカストとの引っ掛かりがなくなるため、台車がポロリと取れます。

ここまでくれば難所は越えました。

あとは枕ばねのパーツ(赤丸)を引っ張って外し、黄丸部の爪を4か所外したら分解終了です。ただ、この黄丸部の爪は、台車自体が柔らかいプラスチックで成形されているため、非常に外しづらい(し、ハメづらい)です。(逆に言えば、パキっと折れることもあまりない。)

こんな感じで、台車枠下部、車輪、ギヤケース、台車枠、枕ばね、集電板+ケーブルに分解できます。ギヤケース自体はタッピングビス2か所で固定されてますので、これを外せば分解できます。

毎度のことですが、ギトギトです。

 

車体側に話を戻しますと、あと固定らしい固定がされているのは運転台パーツです。

このような形で、運転台パーツにある突起(赤丸)が車体のガラスパーツにハマっており、加えてテールライトプリズムがテールライトに差し込まれていますので、テールライトを外すような形で反対エンド側に少しずらしながら車体から抜けば外すことができます。

 

なお、EF210については運転台パーツの一部がガラスパーツに引っかかるような形で取り付けられているため、非常に外しづらいです。無理に外そうとするとパーツが破損します。取り外しに苦労する場合は潔く諦めるのも選択肢の一つです。

こちらについては、今度0番台を整備する予定ですので、その際に記事にしたいと思います。